『紫に抱かれて』(由比まき/起家一子/プランタン出版/ラピスラベル)
家元の長男の子ではあるが、母が芸者という攻め。家元の長女の子ではあるが、父は誰か書かれない受け。そして、攻めは両親ともにもう亡く、父と母が亡くなってから家元に引き取られた模様。長女は日舞の家が嫌で駆け落ちしたものの、その生活に耐え切れずに子供と一緒に戻ってきた。
で、攻めは最初、「この家を乗っ取ってやる」と思っていたが、四歳年下の受けである誠が余りにも日舞の才能にあふれ、かつ邪気が無さ過ぎて、守ってやりたいと思うようになる。今となっては乗っ取るためではなく、「真を思う存分その才能のままに踊らせてやりたい」がために自分が家元になるしかないと思っている。っていうか、「今の幹部の中に誠が入ったら、皆に食われる」みたいな感じで書いてるけど、そうかなぁ? 疑問だなぁ。
そしてもう高齢の家元に「次の家元は清彦だ」ってみんなの前で言わせても納得さえるためには、日舞のコンテスト(超流派)で優勝するしかないと。で、自分の練習をしつつも真の練習にも付き合う。で、その練習が日舞の練習→汗をかいたからお風呂(でエッチ)→清彦から真へマッサージ(真ご就寝)→真の部屋へ運ぶという一連が毎日続くらしいよ。ようやるわ。で、清彦のブレーンとも言うべき紫裕(しゆう)が家元から遣わされるんやけど、この人のおかげでコンテストに優勝できる。ってかこの人が家元になればいいやん。
続編は、「恋狂い傀儡子」という新作を考えた新興の流派に誠が客演みたいにしに行くと。清彦はその家元(まだ若くて、新作を次々世に出している)が真を狙っているのではないかと勘繰り、真と喧嘩になってしまう。で、真が一人でそこへ練習に行ったときに変な薬を飲まされ、体が動かなくなった所へ、エッチな写真をいっぱい撮られてしまう。写真だけで終わるんですなー。で、電話で呼び出されて清彦と紫裕が駆けつけると、狙いは真じゃなくて清彦だった。しかも将来的に自分を藤波流の幹部に入れるようにと言う。紫裕が体を差し出して、相手をメロメロにしたようで、幹部に入れるというか、そのままその流派を飲み込んでしまえばいいと言う。で、カメラのフィルムも持ち帰ってきたし、一件落着。
二つの話で視点が全然変わるのがちょっとついていけてなかった。作者はたぶん間が空いたやろうからかけたやろうけど、読む方は……。日舞についても調べてるっぽかったし、良いと思う。内容としては犬も食わない系。


