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『紫に抱かれて』(由比まき/起家一子/プランタン出版/ラピスラベル)

日舞界の若きプリンス、藤波真は17才。踊りの情念を自身の体に取り込んでしまうが故に天才と呼ばれている真を、何としてでも守ってやりたいと思う清彦は藤波流の家元になる決意をするが…。流派内のそれぞれの思惑が交錯する中繰り広げられる、甘美な世界を描いた「紫の花、咲き乱れ」のほか、その続編「しなやかな覇者」を収録。

 家元の長男の子ではあるが、母が芸者という攻め。家元の長女の子ではあるが、父は誰か書かれない受け。そして、攻めは両親ともにもう亡く、父と母が亡くなってから家元に引き取られた模様。長女は日舞の家が嫌で駆け落ちしたものの、その生活に耐え切れずに子供と一緒に戻ってきた。
 で、攻めは最初、「この家を乗っ取ってやる」と思っていたが、四歳年下の受けである誠が余りにも日舞の才能にあふれ、かつ邪気が無さ過ぎて、守ってやりたいと思うようになる。今となっては乗っ取るためではなく、「真を思う存分その才能のままに踊らせてやりたい」がために自分が家元になるしかないと思っている。っていうか、「今の幹部の中に誠が入ったら、皆に食われる」みたいな感じで書いてるけど、そうかなぁ? 疑問だなぁ。
 そしてもう高齢の家元に「次の家元は清彦だ」ってみんなの前で言わせても納得さえるためには、日舞のコンテスト(超流派)で優勝するしかないと。で、自分の練習をしつつも真の練習にも付き合う。で、その練習が日舞の練習→汗をかいたからお風呂(でエッチ)→清彦から真へマッサージ(真ご就寝)→真の部屋へ運ぶという一連が毎日続くらしいよ。ようやるわ。で、清彦のブレーンとも言うべき紫裕(しゆう)が家元から遣わされるんやけど、この人のおかげでコンテストに優勝できる。ってかこの人が家元になればいいやん。

 続編は、「恋狂い傀儡子」という新作を考えた新興の流派に誠が客演みたいにしに行くと。清彦はその家元(まだ若くて、新作を次々世に出している)が真を狙っているのではないかと勘繰り、真と喧嘩になってしまう。で、真が一人でそこへ練習に行ったときに変な薬を飲まされ、体が動かなくなった所へ、エッチな写真をいっぱい撮られてしまう。写真だけで終わるんですなー。で、電話で呼び出されて清彦と紫裕が駆けつけると、狙いは真じゃなくて清彦だった。しかも将来的に自分を藤波流の幹部に入れるようにと言う。紫裕が体を差し出して、相手をメロメロにしたようで、幹部に入れるというか、そのままその流派を飲み込んでしまえばいいと言う。で、カメラのフィルムも持ち帰ってきたし、一件落着。

 二つの話で視点が全然変わるのがちょっとついていけてなかった。作者はたぶん間が空いたやろうからかけたやろうけど、読む方は……。日舞についても調べてるっぽかったし、良いと思う。内容としては犬も食わない系。
by apple_and_c | 2013-01-15 00:24 | 小説 処分
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本が増えすぎたので、読み返して厳選します。


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